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広告が影響を与えた男女の役割の違い
さて、講演はアメリカにおける社会的背景の変化とボードゲームの扱いについてのお話に。かつて、アメリカでは、“教育用具”としての側面を打ち出した広告が多かった。また、家族で遊ぶ姿が多く活用されており、実際にそのように遊ばれることが想定されていた。つまり、性別に関係なく遊ばれていたということだ。
一方で、特定の性別に向けた玩具やゲームも当然存在しており、それらも時代の示す性別像を示唆するものとなっていた。たとえば、女性にとっては家計管理やミシンのおもちゃが、男子にとっては建築関係のおもちゃがそれにあたる。ジュリア氏は、「驚きだったのは、1920年代では、特定の性別に向けたおもちゃの広告は全体の半分程度でした」と口にする。20世紀には、家族で男女揃って遊んでいる広告がふつうになったという。
1950年以降はテレビCMの影響が強くなった。そして、Gimbelsのような大型小売店が登場し、それらのメガ店舗の影響力が大きくなったようだ。それまでは小さな店舗に品物を卸していた製造元も、大型小売店からの“売れるものを作る”というプレッシャーを受けるようになった。それとともに、ボードゲームとテレビ番組とのコラボなども展開されるようになったようだ。
<a href="http://www.gamemoney.cc/rmt/c-218.html">アラド RMT</a>
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